公園の桜異変、葉が丸坊主 | 花の会

公園の桜異変、葉が丸坊主

昨日(10月14日)の朝日新聞の夕刊に
「サクラ異変 葉っぱ虫食い丸坊主 毛虫大発生か」
という記事がありました。
私が東京の桜の木の葉の桜の虫食いに気がついたのは
今年の6月の中旬頃からでした。
自分なりに原因を調べても、
アメリカシロヒトリの毛虫のようではないように思いました。
記事のなかで、葉を落とした原因を
『「ただ葉脈状にしたのはハバチの仲間かもしれません」。』
という文章を見て何となく納得が行きました。
来年の東京の公園の桜は綺麗に咲くか,心配しています。


2006年10月14日
「サクラ異変 葉っぱ虫食い丸坊主 毛虫大発生か」

 都心の街路樹や公園のサクラの木が、落葉を前に次々丸坊主になっている。葉脈だけを網目のように残した葉ばかりがついている木も多い。例年なら10月下旬に散るはずが、今年はいったい何が起きたのか。

 オフィス街にある日比谷公園(東京都千代田区)には、150本以上のサクラの木がある。例年なら10月下旬ごろに散るはずなのに、今年は9月上旬から中旬にかけて、数本が早々と丸坊主に。公園管理所の職員は「あっという間の出来事だった」と驚く。

 異変は、サクラ800本を持つ都立神代植物公園(調布市)でもみられた。パンフレットにも載せているサクラの名木「神代曙」が9月に、丸坊主になった。別の木でも葉脈だけが網目状に残ったサクラの葉が目立つ。

 都道を管理する都建設局によると、練馬区ではこの夏、街路樹のサクラの一部でやはり葉脈だけの葉が目立った。

 「どれも虫食いの被害です。今年は例年より食べられてますね」。立川市の農業試験場内にある都病害虫防除所の担当者沼沢健一さん(55)は言う。

 沼沢さんによると、サクラの葉を食う主な病害虫としては、外来のアメリカシロヒトリ、シャチホコ形に反り返る黒い毛虫モンクロシャチホコが知られている。「この秋、木を丸坊主にしているのはモンクロシャチホコでしょう。ただ葉脈状にしたのはハバチの仲間かもしれません」。ハバチはハチの仲間だが、ミツバチのように刺したりすることはないそうだ。

 日本昆虫協会会長の奥本大三郎・埼玉大教授は「今年は毛虫が多いのでしょうね。その理由は我々にもわかりません」と首をひねる。

 「でも、今年毛虫が大発生すれば、同時に天敵が大発生して来年、毛虫たちはぐんと減ります。自然の摂理です。毛虫が葉っぱを食べるのは自然なことで、そのままにしておけば、来年はきっときれいな花が咲きますよ」
http://www.asahi.com/science/news/TKY200610140201.html

このような私のコメントに対して,知り合いの専門家から
次のような点を指摘して頂きました。
記事にはない問題点
1、自然保護、農薬禁止運動の高まりで公園の樹木に大量の農薬を撒くとを非難される
2、予算削減により,公園の樹木に農薬を撒く回数が少なくなっている。
3、そのためにアメリカシロヒトリなどの虫の被害が増大している。
4、各地の桜並木に「トラカミキリ」という虫が入り込み被害が増大している。

私はこの他に今年の異常な夏の暑さも原因があると思っています。
以上です。