花の会 -6ページ目

大増税時代と小さな政府

日本政府がめざす『市場原理主義と小さな政府」

中嶋経営科学研究所の中島隆氏のレポートです。
  http://www.nakajima-msi.com
http://www.nakajima-msi.com/mzbox/mz0125.html

上記のアドレスをクリックして表示される論文

『臥 龍 通 信 第 125号 市場原理主義と小さな政府』は

小泉政権がこれから目差す『小さな政府論』の矛盾点が
簡潔に良く整理されています。
以下にポイントを纏めて見ました。

Ⅰ日本政府は総選挙の結果を受けて、
 「市場原理主義」の「小さな政府」を目指して動き出しました。
 国家や社会が望むものは日本国民の労働と納税ですから、

お金持ちや勝ち組の高額納税者が国家から認められ、
 ニートやフリーターや派遣社員の存在は否定されます。
 企業で働く社員も効率良く成果を出せない社員はクビです。

Ⅱ「官から民へ」の「小さな政府」とは、
 国の予算を少なくする為に国民の自己負担、自立を要求する政府です。
 国民は国に頼るなという政府であり、国民は自立して、
 すべて自己責任で生きて生きなさいという政府です。
 自立出来ない障害者や生活保護世帯を
 どこまで国家が面倒を見て行くかは、
 「小さな政府」と国民の税負担の割合で決定されます。

Ⅲただ問題なのは、「小さな政府」の議論が、
 「大幅な財政赤字」と関係して行われれば、
 前の「小さな政府」の議論とは違ってきます。
 大幅な国家財政の赤字と借金削減のために
 「小さな政府」を目指すのであれば、
 国民の税金は、削減されることなく
 すべて国家財政の赤字と借金削減に使われます。

Ⅳヨーロッパでは敗者の為の救済制度があります。
 ①欧米の「市場原理主義」と「効率性と成果主義」の競争社会には、
   敗者のために「キリスト教的社会福祉思想」がありますが、
   日本に競争社会の勝者と敗者の共存を考える
   「キリスト教的社会福祉思想」はありません。

  ②「高福祉国家」は当然に「大きな政府」で「税金の高負担国家」です。

Ⅴ国家経営に失敗した政府は国家財政の赤字と借金のために
 「小さな政府」を目指します。税金は削減されないし、
 これから大きく増大していく医療や介護費用・教育費は
 すべて国民の自己責任の自己負担というのが、
 日本政府が目指す「小さな政府」です。
 敗者に大増税と自助努力を要求する社会になろうとしています。

具体的な問題点
①日本の報道関係各社もおかしいのですが、
 「小さな政府」と言うのであれば、
 「いつから国民の大減税は始まるのでしょうか。」と聞くべきです。

②大人の家出
 大人の家出が増加し、2000年から昨年まで5年連続で
 7万人を上回ったことが、警察庁のまとめでわかりました。

③小さな政府で自立を要求される人々
 2005年版「障害者白書」によれば、
 約351万人の身体障害者手帳(身体障害)、
 約45万人の療育手帳(知的障害)、
 約258万人の精神障害者保健福祉手帳(精神障害)
 を交付されている障害者は全体で約655万人以上にもなります。
 まず、自立しようにも自立できない障害を抱えた人々の
 約655万人が応益負担という負担を要求されます。

④消えてなくなった国民の資産
 消費税が導入されて、
 国民が16年間に支払った消費税額の累計約148兆円で、
 法人三税(法人税、法人住民税、法人事業税)の減税額は
 累計で約145兆円とほぼ国民の消費税と同額になります。
 国民の消費税は日本企業の減税のために使われ、
 日本企業は145兆円もの税金を国民の消費税で負担させ、
 企業は利益として蓄積してきました。
 
 日本の金融機関と大企業は国際的なレベルの競争力のある
 企業経営を行う事が出来ず、バブル経済で破綻しました。
 日本政府はバブル経済で破綻した企業を救済するために、
 この10年間、低金利政策や法人税減税政策を実行しました。
 もしも、低金利政策で国民が受取れなかった利子約300兆円や
 法人減税の約145兆円など、総額445兆円以上を
 きちんと税収として徴収出来ていれば、
 現在の財政赤字の返済に使うことができたのです。

④「小さな政府」への改革
 日本の国家予算の平成17年度(2005年)は、
 一般会計予算規模が82兆1829億円です。
 そのうち、税収が47兆7929億円で、
 借金である公債発行が34兆3900億円になっています。
 一方、平成17年度予算においては特別会計の歳出額は
 約412兆円となっています。
 平成17年度の政府会計の一般会計と特別会計は
 約494兆円と日本のGDPとほぼ同額の規模です。

 国会の国会議員の監視も、国民の監視もない
 国家公務員が毎年扱うお金が
 一般会計の約5倍の規模の約412兆円あるのですが、
 国民にその内容を明確に開示していません。
 この他に国民は国家公務員の使い放題の
 31特別会計205兆2000億円があることさえ知らされていません。

全文は下記のアドレスで見る事が出来ます。
http://www.nakajima-msi.com/mzbox/mz0125.html

金環食の中継

日本時間で10月3日の夕方に起きた

スペインの空での日食の金環食の中継を
勤め先のPCで見ていて、これは歴史的瞬間に
立ち会ったと思いました。
http://www.shikoku-np.co.jp/news/news.aspx?id=20051003000415

40年前、ケネデー大統領の暗殺の知らせをアメリカから、
宇宙中継の実験テレビ放送で直接日本に伝えた事がありました。
ケネディ大統領の暗殺現場の中継を日本に伝えたのです。
これが日本とアメリカの人工衛星を使ったテレビ中継の最初となりました。

それから、科学技術が進歩して、インターネットという新しい手段で
世界の情報を同時刻で瞬間的に捉えられる時代になりました。
スペインからの小さな金環食の画像を見ていると、
個人個人が国境を越え、PCで情報を交換できる時代の
第一歩に立ち会っているのだ思い、とても感動しました。

先日、スペインからの日食を中継したHPをクリックすると
http://www.live-eclipse.org/
皆既日食の経過を3分位に纏めた映像が見えます。
更に、360deg,Viewを開くと
左手の小さな画面に日食の経過とともに
空の色が黒く変化するのが写真でわかります。

http://www.toxsoft.com/stella/

上記のHPををクリックすると3ヶ月間だけ、無料で
PCの画面に星空が映るソフトが使えます。
プラネタリゥムと同じ原理で
そのままの映像は東京の南の空ですが
各地の緯度や時間を修正できるようです。
今、その瞬間の星空や太陽の位置がわかります。
どうぞ、試して見て下さい。



共謀罪法案提出

杉村太蔵議員記者会見をしました。

森前総理が、 杉村太蔵議員を馬鹿呼ばわりして憤慨していたそうですが

新人議員の謝罪記者会見を見て笑っている場合ではなくなりました。
自民党に投票した人も本当に自覚が足りないと思います。
選挙の時、共謀罪の法案のきょの字もでなかったのに、
連立政権は共謀罪の法案を提出して、
共謀罪の法案が成立を狙うそうです。
共謀罪についてはは下記のブログにあります。
http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/4a641e4af04e63a7d1ee0d11242a538b

勧進帳

今月の歌舞伎座は地味な演目のためなのか
襲名というお祭り騒ぎのあとだからなのか、
すぐに大きな襲名行事が控えているからか、
どれも見ごたえのある舞台なのにまだ当日券があります。
平日は3階の一番安い席がまだ残っています。
9月26日 月曜日が千秋楽です。
私のお薦めは夜の部の『勧進帳』です。
上演時間:午後6時8分から7時18分です。
6時までに歌舞伎座に行き、
900円出して、幕見で、「勧進帳」を見て下さい。
これだけの舞台はめったに見られません。
見れば、いつまでも、思い出に残る舞台になると思います。
中村吉右衛門は平成3年に市村羽左衛門が弁慶を演じた時、
相手役の富樫を勤めているので,祖父や父親の幸四郎型に
九代目団十郎又は六代目菊五郎の型の良い所を取って、
今回の弁慶を勤めているように思います。
中村富十郎の富樫は少し背が曲がり、年だなと思わせますが
声は立派、押し出しもあって、貫禄充分の富樫です。
十五代目羽左衛門の富樫を実際に聞いた人が
十五代目を彷彿とさせる富樫だと感激していました。
これだけでも聞く価値は充分あります。
幕が開くと舞台は能舞台のような松羽目で囲まれています。
能管の名のり笛にのって、富樫が下手の揚幕から登場します。
富樫の名のりは重厚で、まるで能の舞台を思わせます。
有名な「旅の衣はすずかけの」を長唄で歌います。
「月の都を立ち出でて」の明るさ、とろけるような音色、
能の舞台から、一変して華やかな歌舞伎の舞台に変化します。
義経一行が花道に現れます。
安宅の関での富樫の詮議,勧進帳の読み上げ,山伏のいわれを語る
問答までは少し物足りないような気がするのですが、ここまでは
何でも彼でも関所を突破しようという豪快な弁慶ではなく、
おとなしく、事を荒立てないで、穏便に事を済ませて関を通り、
義経一行を陸奥に行かせたいと願う弁慶の姿です。
弁慶の努力で富樫が関の通行を許してから、場面は一転します。
番卒の一人が義経に似ている人がいると進言してしまうのです。
富樫は最初から、山伏一行が義経であると判っていました。
判っているけれども、判らない振りをして、義経を通そうとしたのです。
しかし、家来から、進言があればそのままにして置く訳には行きません。
富樫は刀に手をかけると義経一行を大声で呼び止めます。
声を掛けられた山伏達は義経を護る為、富樫に詰め寄ります。
弁慶は体をはって山伏達を抑えます。
絶体絶命のピンチに、弁慶は機転をきかし、義経を金剛杖で打ちます。
富樫は義経を思う弁慶の気持ちに打たれ、改めて通行を許します。
頭を垂れる弁慶、『判官御手を取りたまい」の許しと感謝のアリア。
再び富樫が現れ、弁慶に酒を勧め、弁慶も感謝を込めて舞います。
「虎の尾を踏み毒蛇の口をのがれたる心地して」と長唄が場面を説明します。
富樫は死を決意し上手から退場、義経一行も花道を陸奥へと急ぎます。
一人残された弁慶は花道を飛び六方で、義経一行を追いかけて行きます。
この男たちに、このあと死しか残されていないのです。
勧進帳(かんじんちょう)
          上演時間:午後6時8分から7時18分
          幕見席の料金  900円
武蔵坊弁慶     中村吉右衛門
源義経        中村 福 助
亀井六郎       中村玉太郎
太刀持音若     中村 児太郎
片岡八郎       中村 種太郎
常陸坊海尊      中村由次郎
富樫左衛門     中村富十郎
以上

十五夜と十三夜

9月17日の夕方の空には明日の十五夜に
負けない位きれいな月が出ていました。
暑さ寒さも彼岸までの言葉のとおり、
この二・三日、東京も涼しくなり、
毎日、クーラーを点けていたのが嘘のよう、
彼岸花もまだ赤い花は開いていないけれども、
薄緑色の筆のような姿の蕾を何本も見る事が出来ます。

ここで河竹黙阿弥作「三人吉三」のお嬢吉三のセリフから

  月もおぼろに 塵まみれ、ネオンも霞む 秋の空
  つめてえ風も ほろ酔いに、心持ちよく うかうかと
  浮かれ烏がただ一人、ねぐらへ帰る 道すがら
  ちょと立ち寄り 生ビール、こいつがあるから生きられる

  ほんに明日は十五夜か

  西の空より 闇のなか、落ちた夕日は厄落とし
  泡のしぼんだ生ビール,グイと一杯 飲むうちに

  これで,明日は縁起がいいわえ、

河竹登志夫先生、ごめんなさい

『十五夜』というのは旧暦8月15日の満月の日で
その28日後の旧暦9月13日の名月の日を『十三夜』と言います。
今年の十五夜は9月18日(日曜日)で、
十三夜は10月15日(土曜日)、満月の日は10月17日です。
今年の10月17日の満月の晩には夜8時半頃から始まり、
9時頃には欠ける部分が最大6.8%という部分月食があります。
8月15日の十五夜の満月にたいして、
十三夜の名月は「後の月」「豆名月」「栗名月」と呼ばれます。

十五夜の月を見て祝う習慣は中国から来たそうですが、
 『十三夜』は菅原道真を重用した宇多天皇(867~931)が
旧暦9月13日の晩に見ていた月に感激して、「無双」と賞し、
「名月の夜」を定めたと藤原宗忠の日記『中右記』に書いてあります。
十五夜の満月よりも、十三夜という少し欠けた月に美を見出した所に
「わびさび」に通じる日本の美意識の原型を見るような気がします。

ももしきの大宮ながら八十島をみる心地する秋の夜の月 『躬恒集』

 宇多天皇の息子 醍醐天皇(885~930)の作った歌が
 日本で十三夜を歌った一番最初の歌と言われています。

江戸時代頃から、庶民の間にも
旧暦の9月の名月を祝う習慣が出来ました。
しかも、十五夜を祝った時は十三夜も祝わないと
『片月見」といって縁起が悪いそうです。

樋口一葉の『十三夜』にもこの事が書いてあります。

ふとした縁で、高級官僚に見初められて、
望まれて嫁に行った娘が亭主の浮気癖に耐えかね、
ひとり息子を家に置いたまま、旧暦の9月13日の晩に
実家に帰って来た所から,小説は始まります。
両親は十五夜・十三夜の晩に団子を作り、
ささやかなお祝いをしていました。
この団子を嫁に行った娘が好きだった事を思い出し、
娘の家に届けたいと思っている所に娘が帰ってきます。

『今宵は舊暦の十三夜、舊弊なれどお月見の眞似事に
 團子をこしらへてお月樣にお備へ申せし、
 これはお前も好物なれば少々なりとも
 亥之助に持たせて上やうと思ふたれど、
 亥之助も何か極りを惡るがつて其樣な物はお止なされと言ふし、
 十五夜にあげなんだから片月見に成つても惡るし、
 喰べさせたいと思ひながら思ふばかりで上る事が出來なんだに、
 今夜來て呉れるとは夢の樣な、
 ほんに心が屆いたのであらう。』と両親は喜びます。
樋口一葉『十三夜』から

「十三夜」は新派の芝居にもなりました。
この後、帰りたがたらない娘は「もう、戻らない決心だ」と打ち明けます。
父親は 『女がいつたん嫁に行き、実家に戻ってくれば、
     自分の生んだ子供には一生会わない覚悟がいる。
     我が子と呼べず泣くよりも、
     そばにいて不幸に泣いた方がましではないか』と諭します。

思い直して実家をあとにする娘は月がほのかに照らす道で、
人力車をひろい、今の鶯谷から駿河台の家に向います。
丁度、上野新坂上まで乗って来た時、
突然、車夫は「気が進まないから、降りてくれ」と言い出します。
十三夜の月明りで見た車夫は幼馴染の変わりはてた姿でした。

樋口一葉の小説は京都大学の電子図書で読む事が出来ます。
画面が横文字なので読みにくいのですが
HTML と PDFファイル と二つの方式です。
PDFファイルのほうがルビ付きで読みやすいです。

http://ddb.libnet.kulib.kyoto-u.ac.jp/cgi-bin/retrieve/sr_bookview.cgi/BB00000022/Contents/hi_cont.html

『十五夜』の月を見て思い出した歌

木のまより もりくる月の影見れば 心づくしの秋は来にけり
               「古今集」 読み人知らず

花と言えば桜、桜と言えば西行ですが、
西行は月の歌を沢山詠んだのでも有名です。
秋の風を聞くとしばらく、ブラームスが聞きたくなり、
西行の「山家集」を読みたくなります。
西行の月の歌は失恋や追憶の歌もありますが
孤独の中に心の平安を求めた歌が多いです。

玉にぬく露はこぼれてむさしのの草の葉むすぶ秋のはつかぜ
わづかなる庭の小草の白露をもとめて宿る秋の夜の月
行くへなく月に心のすみすみて果てはいかにかならんとすらん
            「山家集」  西行(1118~1190) 

この歌を読んでいると3年ほど前、立松和平作「道元の月」を
歌舞伎座で、坂東三津五郎が演じた芝居を思い出します。

『十三夜』の歌から

さらしなや姨捨山に旅寝して今宵の月を昔みしかな 「能因集」
                 能因法師(998~1050?)

こよひはと所えがほにすむ月の光もてなす菊の白露
雲消えし秋のなかばの空よりも月は今宵ぞ名におへりける
              「山家集」  西行(1118~1190) 

名月や銭金いはぬ世が恋し  永井荷風

粋なお姉さんのブログに載っていた「十三夜の歌」
http://blog.k-office.org/?day=20050808

河岸の柳の 行きずりに
ふと見合せる 顔と顔
立止まり 懐しいやら 嬉しやら
青い月夜の 十三夜

夢の昔よ 別れては
面影ばかり 遠い人
話すにも 何から話す 振袖を 
抱いて泣きたい 十三夜

空を千鳥が 飛んでいる
今更泣いて なんとしょう
さよならと こよない言葉 かけました 
青い月夜の 十三夜
以上

選挙後の世界

私は今回の選挙で与党がこれほど勝つとは思いませんでした。
今回の選挙の結果のすごい所は自民、公明の合計で与党議員が
衆議院の定員の3分の2を超えたという事です。
この数を背景に小泉総理は思うように国会運営できるという事です。
郵政民営化法案も、前国会のように衆議院で可決して、
参議院で否決されても、衆議院で3分の2の賛成で再可決できるのです。
解散をしないで4年という時間があれば、
憲法改正の発議だって、
衆議院議員3分の2の与党の賛成で可能になるのだという事です。

昔の自民党は選挙で大勝ちすると
よく内部闘争でゴタゴタして党内が乱れました。
今回は小泉さんの引き締めが厳しくてゴタゴタはないと思いますが、

私が読んでいる「ゆうこの思索・妄想・日記 」というブログの
今日の記事に下記のような記述がありました。

http://yuko-fujita.at.webry.info/200509/article_10.html

> これまで日本で特定政党が歴史的に大勝したのは3回ある。
> 第1回は太平洋戦争中の大政翼賛会が形成された東条内閣。
> 第2回は大勲位と呼ばれる中曽根元首相が、首相在任中の衆院選。
> そして第3回が今回。

> 前の2回に共通しているのが
> それほど経たないうちに「敗戦」を経験していること。
> 太平洋戦争しかりバブル崩壊の経済敗戦然り。

> 今度起こるとすればどのような敗戦か。
> 極東の国々と緊張を孕むことがあっても
> まずHot Warによる敗戦の可能性は低かろう。
> これは日本は勿論のこと中国にしても北朝鮮にしても
> Hot Warを仕掛けるインセンティブがほとんどないから。
> それでは経済敗戦か。その可能性も低いだろう。
> 何故なら現状で十分悪いうえに、
> 一度バブルを経験した現在では
> 同じような形になることは考えにくいから。

> ではどういう敗戦か。私が可能性が高いと考えるのは「人材敗戦」。
> 団塊の世代が引退し人材が逼迫、
> 新しく社会に出てくるのはゆとり教育下の人材。
> 有能な日本人の人材が逼迫して、
> 企業が有能な海外からの人材に目を向け、
> 日本人は「敗戦」を迎えるかも。
> 悲観的過ぎるだろうか、起こらないことを祈る。

上記の説は
自民党が第二党との比較で議席専有率が一番多かった
昭和60年安保騒動後の池田内閣が「所得倍増計画」を発表して、
大勝した総選挙の事が載っていないので、
完全とは言えませんが考え方として面白いと思います。

これから、俗に3Kの肉体労働を日本の若者は嫌い、
介護などの手の掛かるきつい仕事は
東南アジアからの安い労働力で賄おうとするでしょう。
又、もう,何年も前から、国内の工場を閉鎖して、
賃金の安い海外に工場を移転しました。
国内産業の空洞化は進んでいます。
そればかりか、日本の国内はアメリカのように外国から
積極的に優秀な人材を導入しようとしない閉鎖的な社会です。
これらの点から、ゆうこさんの説の「人材敗戦」
が起こらないとも限りません。

私の考える敗戦はハイパーインフレです。
これから3年後に小渕内閣時代にバブル経済の
整理のために大量に発行した国債の10年目の償還期を迎えます。
それだけでなく、団塊の世代の退職時期と重なり、
多人数に退職金を支払うために多額のお金が必要になります。

もう何年も前から、日銀はデフレ脱却という事で
金融緩和をしてお札の発行を緩めています。
市場にお金はだぶついています。
インフレ経済社会に向う要因はできています。
現在の国債発行残高は650兆円くらいです。
小渕政権の頃、国の借金は500兆円といわれていましたが
今は800兆円とも最近は1000兆円とも言われています。
国の借金がこのまま増え続ければ、
国民の金融資産1400兆円の額にまで達するのはもうすぐです。
そうなれば国債の引き受け手がなくなる危険があります。
今は低金利政策が維持できていますが
国債の引き受け手がなくなると、国債価格は暴落します。
債権市場の金利が暴騰します。
金利が上がれば国が支払う借金の利子は巨額になります。
国は金利を支払うために多額の予算(資金)が必要になります。
支払が巨額になれば、国の財政が破綻しまう可能性があります。
あっという間に日本経済はハイパーインフレになってしまいます。
以上

高橋 汎氏 能楽公開講座のお知らせ

『花の会』公開講座のお知らせ

10月6日(木)  「能『通小町』について」

             講師 :日本能楽会理事 シテ方金春流

                               高橋 汎氏

             会場 :烏山区民センター 第四会議室
10月20日(木)「絵で読む歌舞伎の歴史 最終回」
             講師 :千葉大学名誉教授  服部幸雄氏
             会場 :烏山区民センター 第七会議室
11月17日(木)「坂田藤十郎襲名について」
             講師 :松竹歌舞伎プロデュサー 岡崎哲也氏
             会場 :世田谷文学館 会議室
12月8日(木)「未定」
             講師 :演劇評論家      藤田 洋氏
             会場 :烏山区民センター 第四会議室
             会費: 全6回分 4000円 (単独受講は900円)

11月13日(日) 能楽鑑賞会 国立能楽堂 『通小町』 12時半より
                        シテ 高橋 汎
連絡先、 nmwtg303@ybb.ne.jp 長谷川まで
                      

入門講座「狂言の世界」

入門講座「狂言の世界へ」
大蔵流狂言・能楽師である善竹十郎さんが、
狂言について解り易く 講義してくださいます。
笑いの芸術「狂言」を知っている方も、 
全く知らない方も存分に楽しんでいただけることでしょう。 
2回の講義と国立能楽堂(千駄ヶ谷)での狂言鑑賞会があります。

講 師 善竹 十郎
(大蔵流狂言方・重要無形文化財総合指定保持者)
早稲田大学卒業。能楽協会、日本能楽会会員

日 程  9月14日(水)13:30~15:00(狂言の楽しみ方)
  9月21日(水)13:30~15:00(面と装束について)
10月11日(水)国立能楽堂にて鑑賞会
          (開演午後6:30 終演午後8:40)

能楽堂演目 ミニ講座「狂言の世界」善竹十郎
     狂言における離婚問題について
貰 婿  善竹富太郎
  酒飲みの夫は、妻の態度に腹を立て、
酔った勢いで妻を追い出しますが・・・。
木六駄  善竹十郎
   主人の使いで木六駄と炭六駄を届けに
12頭の牛を追いながら
吹雪の中を出掛ける太郎冠者・・・。

参加費 8,000円
(講座受講費2回・鑑賞会費4,000円含む)

問合せ先 財団法人日本文化生涯学習振興会21
    東京都北区王子本町1-26-17
      電話 03-5924-7121
      http://www.bunka.com

講座開場 中央工学校STEP研修室 
JR 王子駅北口 徒歩7分
          地下鉄南北線 王子駅 徒歩7分

郵政民営化について

こんにちは、私の考えを付け加えます。
①郵政事業は現在黒字?だそうです。
②郵政問題は
郵便貯金⇒財投⇒特殊法人(道路公団など)という
お金の流れの出口問題です。
これを解決しない限り郵政問題は解決しません。
この点をきちんと検証し、修正しないで、
慌てて民営化に向う必要があるとは思えません。


> 公社のままでは国庫の資産は直接的に増えません。
> 公社の資産を暗黙の担保にして国債発行することは出来ますが、
> それよりも株式会社化してその株を上場→売却する方が株式化による
> 流動性プレミアムも加わってより明確な資産を得られると考えているのでは
> ないでしょうか。


郵便局もこの10月から新しく投資信託を販売をするようです。
このように新しい事業を開拓してますが
これから団塊の世代は退職し、貯金を切り崩しながら生活します。
これから先、消費性向の変化で国民の貯蓄率は低下する方向です。
又、メールの時代で、個人が手紙を出す量は減りました。
これから郵政三事業がそれほど伸びる事業とは思えません。
20年前NTT株は200万円の高値で売れました。
現在、NTT株もJRの株も市場で予定通り捌くのに苦労しています。
郵政公社を民営化して、市場に株式を売り出しても
今の経済情勢では20年前のNTT株のように
爆発的に売れるとは思えません。
財政赤字解消のためという理由で無理して売れば、
国民財産の安売りになるのではないでしょうか。


> >小泉さんの国会での「人生いろいろ、会社もいろいろ」と発言した頃から、
> >小泉さんの言動は国民を舐めているとしか思えません。

> 確かに立場と状況からいって余り誉められた発言ではありませんね。
> ただこの発言自体に余り意味があるとは思えないので
> 殊更に取り上げる必要もないように思いますが。


小泉総理は大切なこと、重要な問題点を直接答えないで
うまいフレーズや譬え話で問題点を摩り替えてしまう所があります。
重要な問題点を言葉遊びにして、国民の目をそらしてしまう、
小泉さんの政治手法が「いろいろ発言」には良く出ているように思います。

小泉さんは財投のお金の流れの出口問題は語らず
民間ができることは民間でと良くいいます。
これも公務員と民間を区別しているようで嫌な表現ですが
民間のお金は民間に貸せるようにしましょうとも言います。
郵便貯金350兆円の内訳は300兆円が国債で、残りは政府貸し付けです。
このうち100兆円は銀行みたいに不良債権ではないでしょうか?
民間に貸し出す資金のために国債を売ったら、国債の価格は暴落します。
郵便を民営化しても、すぐに民間に貸し出すお金の余裕はありません。


>>「郵政民政化だけを」国民に問うのであれば解散ではなく
> >「国民投票」を行えばよいのではないでしょうか。


これは私の間違いでした。
先ほど、憲法の解説書を読みましたら
「国民投票」は
①憲法改正にかかわる国民投票、
②政策の賛否を問う国民投票、
③地方公共団体のみに摘要される特別法(住民投票)の三つが考えられ。

①憲法改正にかかわる国民投票は憲法96条に
③地方公共団体のみに摘要される特別法(住民投票)は
憲法95条に規定されています。
②のいわゆる政策国民投票は現在の憲法に規定がないようで
簡単に実行できません。早とちりをしました。


>>「郵政民政化だけを」国民に問うのであれば解散ではなく
>>「国民投票」を行えばよいのではないでしょうか。

> それこそ衆参両院の存在意義がなくなってしまうのではないでしょうか?


参議院は良識に府で、衆議院のチェック機関だと言います。
今回のように衆議院で可決した、参議院で審議して、法案に否決したから、
たちまち衆議院の解散が続くようでは参議院議員はまじめに審議する
意欲がなくなるのではないでしょうか。


>>自分に逆らうものは公認しないという事で選挙になりましたが
>>これは当選した議員の口をふさぎ独裁化につながります。

> 「公認する」ことと「当選する」ことは別ですので
> このことそのものが「国政の独裁」に直接つながるとは考えません。
> 公認されなかった候補が当選する可能性は当然に留保されるわけですから。
> ただ少なくとも「自民党内の独裁」であることは間違いないですね。
> 「独裁」を論じるなら「党内独裁体制の自民党」に投票するか?
> という論点でなければ、筋が通りませんね。


そうですね、私の言葉が足りませんでした。
現在の自民党内の騒動が大きいので他の野党が霞んでしまいました。

小泉さんは「郵政解散」として、郵政の民営化だけを争点にしています。
現在の日本には郵政民営化以外にも、問題は沢山あります。
他の問題点はほとんど取り上げず郵政の民営化だけを取り上げて、
「郵政民営化賛成ですか、反対ですか、
  賛成なら、自民党に入れてください」というのはわかりやすいです。
小泉さんは早くから解散を準備していたと思います。
反対議員に対する刺客の決め方など見事なものです。
郵政民営化に反対した自民党の議員は右往左往していますし、
野党は準備不足で慌てています。
マスコミの予想するように自民党が大勝するかもしれません。
現在の小選挙区制は一つの政党に議席が偏る事も可能です。
圧倒的な多数の議席差になったら、解散する事は難しく、
4年間、多数党のおみのままに国会を開く事も可能です。
今の小泉さんの手法、考えを見ていると、
郵政民営化問題以外の事は白紙委任したように捉えて、
ここぞとばかり他の重要法案を自分たちの都合よいように作り、
国会を通してしまうのではないでしょうか?
狙うは憲法改正かも?


> 消費税率または所得税率の上昇は不可避だと考えています。
> もし税率を上げないなら社会保障費をそれこそ半分とか3分の1にしないと
> 国庫が破綻します。
> 公共事業を削ったり、防衛費を削ったりしても根本的な解決にはなりません。
> 大まかに言って一般歳出47兆円に対し社会保障関連費が20兆円、
> 公共事業が8兆円、文教及び科学振興費6兆円、
> 防衛費5兆円で増加しているのは社会保障関連。
>
> 現状では社会保障関連費の増加分を埋めるために
> 他の予算を切り詰めている状態。
> よく税金の無駄遣いがマスコミで云々されますけど、
> 今のペースで一番大きな社会保障関連費が今以上に増えれば
> 他の予算を削ったところで限度があって、
> 財源をどこかに求めなければならない。
> 結局、国債の発行か増税かということになるのですけど、
> 国債発行残高をこれ以上のペースで増やすことを避けるとすれば
> 増税か社会保障費の削減しかないのです。
>
> 言い方は悪いですが年金に国庫の4割以上が「食われて」いるのです。


一般歳出47兆円の他に国債を40兆円発行しています。
社会保障関連費20兆円は医療や年金、介護、生活保護などの
社会保険分野の経費で年金以外の項目もあります。


> この点はマスコミの煽りを離れて冷静に考えなければならないことでしょう。


税金はいくら高額でもそれだけの保証が得られるであれば、
文句はでないのですが今の政府はあてになりません。
社会福祉に回すといっても国民を納得させられないでしょうから、
これ以上の増税はなかなか難しいです。

それよりも、現在の国債発行残高は650兆円くらいです。
小渕政権の頃、国の借金は500兆円といわれていましたが
今は800兆円とも最近は1000兆円とも言われています。
私が考える臨界点である個人金融資産の1400兆円までもうすぐです。
今は低金利が維持できていますが国債発行がこれ以上多くなれば
金利が上昇して、財政破綻になり、
ハイパー・インフレになりそうな気がします。


神山 彰氏歌舞伎講演会のお知らせ

8月25日(木)「黙阿弥以後の明治の歌舞伎 Ⅰ」
             講師 :明治大学教授    神山 彰氏
             会場 :烏山区民センター 第四会議室

9月 1日(木)「黙阿弥以後の明治の歌舞伎 Ⅱ}
             講師 :明治大学教授    神山 彰氏
             会場 :粕谷区民センター 第三会議室

10月6日(木)「能『通小町』について」
             講師 :日本能楽会理事 シテ方金春流
                               高橋 汎氏
             会場 :烏山区民センター 第四会議室

10月20日(木)「絵で読む歌舞伎の歴史 最終回」
             講師 :千葉大学名誉教授  服部幸雄氏
             会場 :烏山区民センター 第七会議室

11月17日(木)「坂田藤十郎襲名について」
             講師 :松竹歌舞伎プロデュサー 岡崎哲也氏

             会場 :世田谷文学館 会議室

12月8日(木)「未定」
             講師 :演劇評論家      藤田 洋氏
             会場 :烏山区民センター 第四会議室

             会費: 全6回分 4000円 (単独受講は900円)


11月13日(日) 能楽鑑賞会 国立能楽堂 『通小町』 12時半より
                        シテ 高橋 汎

連絡先、 nmwtg303@ybb.ne.jp 長谷川まで