花の会 -2ページ目

日本モーツァルト協会通算500回記念演奏会

平成20(2008)年6月30日,日本モーツァルト協会は
東京・目白の東京カテドラル聖マリア大聖堂で
記念すべき通算第500回例会を開催しました。

曲目:モーッアルト作曲
  アヴェ・ヴェルム・コルプス
    ハ短調 ミサ曲 K.427
指揮:  寺神戸亮
演奏:  古楽器演奏団体「レ・ボレアード」、
独唱:  ソプラノ 懸田奈緒子・波多野睦美
   テノール鈴木准、バス小笠原美敬
合唱:  「モーツァルト・アカデミー・トウキョウ」
合唱指揮: 坂本徹

カトリックの会堂でミサ曲を聴く機会は滅多にないので期待しました。

残響豊な会堂で、少し遅めにテンポをとり、低音が良く響いた演奏は

500回記念を祝うのに相応しい厳粛な演奏会となりました。

この日のプログラムには
『日本モーツァルト協会』の簡単な歩みが掲載されています。
第1回例会 昭和30(1955)年1月27日
  ザルツブルグ国際モーツァルテウム財団日本支部として設立
    会長:堀内敬三  副会長:属啓成
第6回例会 昭和34(1959)年5月15日
    黒板伸夫・擴子ご夫妻を中心とした世話人会発足、 
    会員の手による運営が始まる。
第10回例会 
    黒板夫妻、会報編集開始

昭和31(1956)年、モーツァルト生誕200年記念の年に因んで、
属啓成氏の呼びかけで設立された『日本モーツァルト協会』に
黒坂伸夫・擴子ご夫妻は設立当初から参加されました。
『日本モーツァルト協会』の例会は、最初の数回、
音楽評論家や演奏者を中心に企画運営しましたが、
音楽のプロの方がたは会の運営に熱心でなくなり、
直ぐに、協会の存続が危ぶまれるようになりました。
この危機に、黒板ご夫妻は会の存続を願い、
世話人会を発足し、世話人会の中心になって活動しました。
お二人で、例会会報の編集、発送、例会受付、集金等、
例会運営の為の雑仕事を献身的に引き受けられたのです。
お二人は日本モーツァルト協会の今日の礎を築くために
長い間、縁の下から支えてくれました。
それから53年、黒坂伸夫・擴子ご夫妻はご夫婦で会員を継続され

今回の500回の記念演奏会を迎えました。

黒板伸夫氏は歴史学者で清泉女子大学名誉教授
黒板擴子氏は歴史小説家 永井路子の本名です。

古典芸能鑑賞講座「花の会」のお知らせ

「花の会」 のお知らせ 
平成20年(2008)秋期スケジュール表
『花の会』は古典芸能大好きの主婦たちが昭和60年
狂言師 善竹十郎さんに世阿弥の『花伝書』の講義を
お願いして始まりました。
『日本の古典芸術をより身近なものとして理解し、
人生の糧とすべく共に学び楽しむ』をモットーに
22年間続いている古典芸能鑑賞公開講座です。
1、平成20年8月28日木曜日 午後2時~4時
 演題「新派というジァンルⅢ」 
 講師 明治大学教授  神山 彰氏
 会場 世田谷区烏山区民会館 第4会議室
              京王線千歳烏山駅下車
烏山区民会館の案内
http://www.city.setagaya.tokyo.jp/030/d00004109.html
         
2、平成20年9月11日木曜日 午後2時~4時
 演題 「型で楽しむ歌舞伎Ⅳ」
 講師 松竹歌舞伎プロデューサー 岡崎 哲也氏
 会場 世田谷文学館・二階講義室
         京王線芦花公園駅下車
世田谷文学館の案内
http://www.setabun.or.jp/
3、平成20年10月2日木曜日 午後2時~4時
 演題 「服部幸雄の業績」
 講師 伝統芸能研究家  清水可子氏
 会場 未定
4、平成20年10月23日木曜日 午後2時~4時
 演題 「オペラと歌舞伎」
 講師 花の会会員  武居文雄氏
 会場 未定
5、平成20年11月13日木曜日 午後2時~4時
 演題 「未定」
 講師 作家     松井 今朝子氏
 会場 未定
6、平成20年11月27日木曜日 午後2時~4時
 演題 「演能雑感と装束付けデモンストレーション」
 講師 日本能楽会幹事 シテ方金春流 高橋 汎氏
 会場 未定
7、平成19年11月15日木曜日 午後2時~4時
 演題 「今年後半の歌舞伎総評」
 講師 演劇評論家 藤田 洋氏
 会場 未定
当期分会費 4.500円  (単独受講1.000円)

古典芸能鑑賞講座 「花の会」平成20年(2008)春期スケジュール のお知らせ 

古典芸能鑑賞講座 「花の会」 のお知らせ 
平成20年(2008)春期スケジュール表

『花の会』は古典芸能が大好きな主婦たちが20年前
狂言師 善竹十郎さんに世阿弥の『花伝書』の講義を
お願いして始まりました。
『日本の古典芸術をより身近なものとして理解し、
人生の糧とすべく共に学び楽しむ』をモットーに
22年間続いている古典芸能鑑賞公開講座です。

①平成20年4月17日木曜日 午後2時~4時
          演題「型で楽しむ歌舞伎Ⅲ」 
          講師 松竹歌舞伎プロデュサー 岡崎哲也氏
          会場:世田谷文学館・二階講義室
              京王線芦花公園駅下車
世田谷文学館の案内
http://www.setabun.or.jp/

②平成20年4月24日木曜日 午後2時~4時
          演題 「服部幸雄先生を偲ぶ」
          講師 伝統芸能研究家 清水可子氏
          会場 世田谷文学館・二階講義室
京王線芦花公園駅下車
世田谷文学館の案内
http://www.setabun.or.jp/

③平成20年5月8日木曜日 午後2時~4時
          演題 「琵琶伝来の淵源」
          講師 薩摩琵琶演奏家 藤内鶴了氏
          会場 世田谷文学館・二階講義室
京王線芦花公園駅下車
世田谷文学館の案内
http://www.setabun.or.jp/

④平成20年5月22日木曜日 午後2時~4時
          演題 「文楽における襲名の様々」
          講師 歌舞伎文楽解説者 高木秀樹氏
          会場 世田谷文学館・二階講義室
京王線芦花公園駅下車
世田谷文学館の案内
http://www.setabun.or.jp/

⑤平成20年6月12日木曜日 午後2時~4時
          演題 「役者絵の楽しみ Ⅳ」
          講師 国立劇場文芸室長 石橋健一郎氏
          会場 世田谷文学館・二階講義室
京王線芦花公園駅下車
世田谷文学館の案内
http://www.setabun.or.jp/

⑥平成20年6月26日木曜日 午後2時~4時
          演題 「演題未定」」
          講師 国立劇場調査資料課長 北潟嘉久氏
          会場 世田谷文学館・二階講義室
京王線芦花公園駅下車
世田谷文学館の案内
http://www.setabun.or.jp/


⑦平成20年7月10日木曜日 午後2時~4時
          演題 「今年前半の歌舞伎総評」
          講師 演劇評論家 藤田 洋氏
          会場 未定

当期分会費  4.500円  (単独受講1.000円)

「花の会」 のお知らせ 

「花の会」 のお知らせ 
平成20年(2008)冬期スケジュール表

『花の会』は古典芸能大好きの主婦たちが昭和60年
狂言師 善竹十郎さんに世阿弥の『花伝書』の講義を
お願いして始まりました。
『日本の古典芸術をより身近なものとして理解し、
人生の糧とすべく共に学び楽しむ』をモットーに
22年間続いている古典芸能鑑賞公開講座です。

1、平成20年1月17日木曜日 午後2時~4時
 演題「型で楽しむ歌舞伎Ⅱ」 
 講師 松竹歌舞伎プロデューサー 岡崎哲也氏
 会場 世田谷区烏山区民センター 会議室
              京王線千歳烏山駅下車
烏山区民会館の案内
http://www.city.setagaya.tokyo.jp/030/d00004109.html
         
2、平成20年2月14日木曜日 午後2時~4時
 演題 「役者絵の楽しみ方 Ⅲ」
 講師 国立劇場文芸室長 石橋健一郎氏
 会場 世田谷区烏山区民センター 会議室
              京王線千歳烏山駅下車

3、平成20年2月28日木曜日 午後2時~4時
 演題 「青砥縞花紅彩画の衣裳」
 講師 歌舞伎研究家 金森和子氏
 会場 世田谷区烏山区民センター 会議室


4、平成20年3月13日木曜日 午後2時~4時
 演題 「光琳と元禄ファツション」
 講師 劇作家 保戸田時子氏
 会場 未定

5、平成20年3月27日木曜日 午後2時~4時
 演題 「新派というジャンル Ⅱ」
 講師 明治大学教授 神山 彰氏
 会場 未定

当期分会費 3.500円  (単独受講1.000円)


「花の会」 のお知らせ 

「花の会」 のお知らせ 
平成19年(2007)秋期スケジュール表

『花の会』は古典芸能大好きの主婦たちが昭和55年
狂言師 善竹十郎さんに世阿弥の『花伝書』の講義を
お願いして始まりました。
『日本の古典芸術をより身近なものとして理解し、
人生の糧とすべく共に学び楽しむ』をモットーに
22年間続いている古典芸能鑑賞公開講座です。

1、平成19年8月30日木曜日 午後2時~4時
 演題「新派というジァンル」 
 講師 明治大学教授  神山 彰氏
 会場 世田谷区烏山区民会館
              京王線千歳烏山駅下車
烏山区民会館の案内
http://www.city.setagaya.tokyo.jp/030/d00004109.html
         
2、平成19年9月13日木曜日 午後2時~4時
 演題 「未定」
 講師 松竹歌舞伎プロデューサー 岡崎 哲也氏
 会場 世田谷文学館・二階講義室
         京王線芦花公園駅下車
世田谷文学館の案内
http://www.setabun.or.jp/

3、平成19年9月27日木曜日 午後2時~4時
 演題 「演能雑感と装束付けデモンストレーション」
 講師 日本能楽会幹事 シテ方金春流 高橋 汎氏
 会場 世田谷文学館・二階講義室

4、平成19年10月11日木曜日 午後2時~4時
 演題 「摂洲合邦辻 物語の由来」
 講師 歌舞伎文楽解説者 高木 秀樹氏
 会場 未定

5、平成19年10月25日木曜日 午後2時~4時
 演題 「未定」
 講師 国立劇場芸能部長 織田 紘二氏
 会場 世田谷文学館・二階講義室

6、平成19年11月15日木曜日 午後2時~4時
 演題 「未定」
 講師 直木賞作家 松井 今朝子氏
 会場 未定

7、平成19年11月15日木曜日 午後2時~4時
 演題 「今年後半の歌舞伎総評」
 講師 演劇評論家 藤田 洋氏
 会場 未定

当期分会費 4.500円  (単独受講1.000円)

今回の歌舞伎鑑賞会は11月22日(木)
   演目 『摂洲合邦辻』
   会場  国立劇場

[花の会」のお知らせ

古典芸能鑑賞講座 「花の会」 のお知らせ 
平成19年(2007)春期スケジュール表

『花の会』は古典芸能大好きの主婦たちが20年前
狂言師 善竹十郎さんに世阿弥の『花伝書』の講義を
お願いして始まりました。
『日本の古典芸術をより身近なものとして理解し、
人生の糧とすべく共に学び楽しむ』をモットーに
21年間続いている古典芸能鑑賞公開講座です。

平成19年4月12日木曜日 午後2時~4時
          演題「歌舞伎パリ公演見聞記」 
          講師 花の会   代表  池田孝子氏
          会場:世田谷文学館・二階講義室
              京王線芦花公園駅下車
世田谷文学館の案内
http://www.setabun.or.jp/

平成19年4月26日木曜日 午後2時~4時
          演題 「文楽の近況」
          講師 国立劇場 文楽プロデューサー阿部俊夫氏
          会場 世田谷文学館・二階講義室

平成19年5月17日木曜日 午後2時~4時
          演題 「二代目団十郎と助六」
          講師 江戸文化研究家 荘司堅太郎氏
          会場 世田谷文学館・二階講義室
平成19年6月7日木曜日 午後2時~4時
          演題 「民族芸能の舞台化」
          講師 国立劇場調査資料課長 北潟嘉久氏
          会場 未定

平成19年6月21日木曜日 午後2時~4時
          演題 「役者絵の楽しみⅡ」
          講師 国立劇場芸能部長 石橋健一郎氏
          会場 未定

平成19年7月5日木曜日 午後2時~4時
          演題 「今年前半の歌舞伎」
          講師 演劇評論家 藤田 洋氏
          会場 未定

第一期分会費  4.000円  (単独受講1.000円)

日本モーツァルト協会5月例会

5月例会(通算第489回例会)

時間: 2007年5月16日(水) 午後6時15分開場 6時45分開演
場所:上野・東京文化会館小ホール 全席自由

ヴァイオリン 若林 暢
クラヴィーア アルバート・ロト
― PROGRAMM ―
1.ヴァイオリン・ソナタ ト長調K.V.379
2.ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 K.V.304
3.ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調  K.V.378
4.ヴァイオリン・ソナタ ハ長調 K.V.403
5.ヴァイオリン・ソナタイ長調 K.V.402
6.ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調K.V.481

若林暢(わかばやし のぶ)
東京芸術大学附属高等学校、東京芸術大学、同大学大学院
ジュリアード音楽院博士課程に奨学金を得て留学。1995年、博士号を得る。
1986年ニューヨーク国際芸術家コンクールで第1位。
第9回ヴィエニアフスキ国際ヴァイオリン・コンクールで第2位
最優秀音楽解釈賞、ヘンリク・シェリング賞、

アルバート・ロト
ポーランド人を父に、ロシア人を母に1946年ニューヨークに生まれる。
ジュリアード音楽院卒業。
1965年第1回モントリオール国際コンクール優勝。
1966年ブゾーニ国際コンクール金賞を受賞。
日本には1970年の初来日以降数多く来日

*曲目等は予告と変わることがあります。
*臨時会員券4,500円は2ヵ月前から会場、事務局、東京文化会館チケットサービスに
て販売。
当日学生券は2,000円。いずれも予約はできません。
*10歳以下の方の入場はご遠慮ください。
*会場での無断撮影、録音は堅くお断りします。


小松乙女 ソメイヨシノの片親

「ソメイヨシノ」の「両親」判明=
「オオシマザクラ」と「コマツオトメ」-遺伝子解析で
   時事通信2007/03/26-20:13

 桜の代表的な品種、「ソメイヨシノ」は、
伊豆地方に固有の野生種「オオシマザクラ」と
東京・上野公園などにある「コマツオトメ」の交配で
生み出された可能性が高いことが分かった。
千葉大や静岡大などの研究チームが遺伝子を解析した成果で、
30日から茨城大で開かれる日本育種学会で発表する。
 ソメイヨシノの起源をめぐっては、
(1)江戸時代に染井村(現在の東京・駒込付近)で育種された
(2)伊豆半島に自生していた
(3)韓国・済州島の王桜が先祖-
との3つの学説があった。
今回の遺伝子解析結果によると、染井村説が有力となる。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_date2&k=2007032600439

「オオシマザクラ」は伊豆地方に自生する有名な桜ですが
「小松乙女」は東京の上野公園に原木がある桜です。
http://www.geocities.jp/akkoide/komatsuotome.html
http://www.ueno.or.jp/sakuramori/ueno_sakura/kaika.html
http://hccweb5.bai.ne.jp/nishicerasus/cera-ka/c-komatsuotome.html

上野駅から上野公園の中ほど、動物園の入口に向かう途中に、
明治時代、初代日本赤十字社総裁であった「小松宮彰仁親王」が
軍服姿で馬に乗っている大きな銅像があります。
http://nta.namcotravel.jp/user/daireiko/w28066/

小松宮彰仁親王の銅像の近くにある事から
「小松乙女」と名付けられた、かわいらしい桜です。
「ソメイヨシノ」よりも、やや早く開花して、
花びらが小さい、花が薄紅色の美しい桜です。
上野公園には一本しかないようですが
東京国立劇場の前庭には3本の若木があります。
http://www.aa.alpha-net.ne.jp/saizou31/page005.html

小松宮彰仁親王について、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E6%9D%BE%E5%AE%AE%E5%BD%B0%E4%BB%81%E8%A6%AA%E7%8E%8B
今まで、「小松乙女」は「エドヒガン」系の桜、
或は「ソメイヨシノ」の変種だと言われていました。
それほど大切にされていた桜ではありません。
上野公園にも、原木が一本だけです。
明治元年には上野彰義隊の戦いがありました。
関東大震災、太平洋戦争と、厳しい環境のなかで
良く生き残ったと思います。
「ソメイヨシノ」の片親と認められそうなのですから、
奇跡としか、言いようが有りません。
かわいらしい、淡いピンクの綺麗な桜ですから、
これから大切にされる事を願っています。

「ソメイヨシノ」の両親が決まりそうですが
今度は「小松乙女」の両親を特定するという新しい問題が生まれました。
三島市の国立遺伝研究所の故竹中要博士は「ソメイヨシノ」の起源を研究するために「オオシマザクラ」と「エドヒガン」との交配を行いました。
その途中に生まれた品種は名前に統一性を持たせるために
「天城吉野」「伊豆吉野」「御帝吉野」と末尾に

「吉野」と名付ける事にしたそうです。
これから、新しく「ソメイヨシノ」の起源を研究するために
「オオシマザクラ」と「コマツオトメ」との新しい交配種が生まれる可能性があります。
この新しい桜の名前の末尾には「乙女」とつけて貰えると良いですね。
「天津乙女」という名前の桜の品種ができるかしら。
薔薇や椿の品種のなかに「天津乙女」という名前があります。






早春に咲く『寒緋桜』

寒緋桜

『寒緋桜』は中国から台湾にかけて分布する桜。
  日本では沖縄の石垣島、久米島に自生する。
  日本の桜の祖先といわれるヒマラヤ地方に自生して、
  11月頃に咲く「ヒマラヤ桜」に似ている。

  花の色は濃い紅紫色で淡いものや白いのもある。
  花が筒状で下向きに咲き、花びらがあまり開かない、
  この特徴から、学名をカンパヌラタ「鐘形の」と名付けられた。 
  花びらはほとんど開かないで落下する。 
  花は多量の蜜を貯める為、メジロやヒヨドリが訪れる。
  
  別名「緋寒桜」(ヒカンザクラ)  「薩摩緋桜」
  九州では元日に咲くので「元日桜」とも言う。

『琉球寒緋桜』(リュウキュウカンヒザクラ) 寒緋桜の変種
   花が釣鐘型でなく半開し、花の色も薄い桃紅色

早春に咲く桜は「寒緋桜」や「しな実桜」との交配種が多い
寒緋桜の系統は赤い桜で、支那実桜の系統は白い桜が多い

代表的な早咲き桜
1、山桜の系統
1-1「寒桜」(カンザクラ)  淡紅色小輪一重
                寒緋桜と山桜の雑種
                東京で一番最初に咲く桜

1-2「横浜緋桜」(ヨコハマヒザクラ) 紫ピンクの大輪一重
                寒緋桜と兼六園熊谷との交配種
                昭和60年白井勲氏が登録      

2、大島桜の系統
2-1「大寒桜」(オオカンザクラ)  淡紅色中輪一重
                   寒緋桜×大島桜
    埼玉県川口市安行で発見されたので「安行寒桜」「遅咲寒桜」とも言う。
 
2-2「河津桜」(カワヅザクラ)    紅色中輪一重
                    寒緋桜×大島桜
         伊豆河津町の飯田勝美氏(故人)が1955年(昭和30年)頃
         自生していた原木を河津町に移植 早咲き桜として有名

2-3「伊豆多賀赤」(イズタガアカ)  角田春彦が作出した桜

2-4「修善寺寒桜」(シュゼンジカンザジュラ) 花はかなり濃い赤中輪一重 
               寒緋桜×大島桜
               原木は伊豆修善寺境内にある。

2-5「紅鶴桜」(ベニヅルザクラ)  淡紅色小輪一重
                    寒桜と染井吉野の雑種と推定
                    神奈川県真鶴で発見

2-6「陽光」(ヨウコウ)      紅色大輪一重
        愛知県の高岡正明氏が天城吉野と寒緋桜を交配して作成
        昭和56年品種登録

2-7「紅姫」(ベニヒメ)  明赤紫色中輪の花  
               寒緋桜と天城吉野の交配種
              平成2年 高岡照海、正明、豊氏が登録

注1「天城吉野桜」(アマギヨシノ)  白色から基部は淡紅紫色になる。
    国立遺伝研究所でソメイヨシノを研究するなかで生まれた
    大島桜を母  エドヒガンを父としている。
    反対に「伊豆吉野」はエドヒガンを母 大島桜を父として生まれた品種
    「ソメイヨシノ」についてはまだ結論が出ていない。

注2「玉縄桜」(タマナワサクラ)  淡紫ピンクの中輪一重の花  
        染井吉野の自然交配種
        平成2年鎌倉の市川正温、小栗義隆、内藤忠氏が登録
 
3、豆桜の系統
 
3-1「オカメ」  紅紫色の長楕円形で先端は深く切り込む花弁は5
         寒緋桜と豆桜  
         イギリスの桜愛好家が作出

3-2「富士菊桜」  淡紅白色小輪の菊咲き 2~3段咲きもある。
           静岡県天子岳で発見 昭和56年登録

3-3「加茂の曙」 淡紫ピンク小輪菊咲き  
          加茂市の山中で発見された変種株
          昭和60年 坂上長作氏が登録

注3「藪桜」(ヤブザクラ)  
注4「星桜」(ホシザクラ)
           どちらも白色から少し淡紅色を帯び中輪一
           東京多摩丘陵に自生する桜  豆桜の変種

注5「小彼岸桜」(コヒガンザクラ)は豆桜と江戸彼岸の雑種と推定されている。

4、支那実桜の系統

4-1「椿寒桜」(ツバキカンザクラ) 紅紫色 
          寒緋桜とシナミザクラか寒桜との雑種
          別名「高知雪割桜」  「初美人」
          原木は静岡県・伊豆比古命神社(椿宮)にある。

写真は寒緋桜

今年、桜の開花は早め

桜開花は早め? 東京3月22日、大阪24日 気象協会
2007年01月30日09時17分  朝日新聞
 桜の開花は早ければ東京都心が3月22日、大阪市が24日――。日本気象協会は
29日、桜の開花予想を出した。春先まで暖かい日が多く、各地で平年より数日早い
という。

 同協会によると、開花予想は東京都心と名古屋市が3月22~25日(平年は3月
28日)、大阪市が24~27日(同30日)、福岡市が20~23日(同26
日)。

 65年以降の各地の気温と開花時期のデータと、2~4月の予想気温から開花予想
日を独自に推計した。全国79地点の予想は、携帯の有料サイトに掲載している。
http://www.asahi.com/life/update/0130/002.html